合格者の声

松本 秀三郎様  ノバルティスファーマ株式会社 常勤監査役

 コンプライアンス体制を実務部隊の中核として整備していく責任はコンプライアンス・オフィサーにあります。しかし、内部監査部門、監査役も監視する立場からコンプライアンス体制に大きな責任を負っています。コンプライアンスについての適切で、深い理解が求められていることは言うまでもありません。
経営者、コンプライアンス・オフィサー、内部監査部門、監査役のそれぞれがコンプライアンスの認識を共有しコンプライアンス体制の確立を面として推進していくことが求められているのではないでしょうか。
内部監査部門、監査役の皆さんもコンプライアンス・オフィサー試験の受験を通してコンプライアンスへの理解を深めましょう。

高橋 均様  新日本製鐵株式会社 監査役事務局 マネージャー

 近年、企業の社会的責任の重要性が話題となっている。「社会的責任を果たすこと」とは、単に利潤の追求ではなく、企業が社会と共生することを意味する。法令を理解し、違法行為を未然に防止し、健全な企業経営を行うことにより、社会から信頼され、結果として企業の永続的な発展に繋がるものと考えられる。
一方、いわゆる内部統制システムに関して、取締役会決議、事業報告での開示、監査報告における相当性の記載について新会社法で明文化されたことは、内部統制システムの構築・運用を通じて、コンプライアンスの徹底を図る趣旨であり、企業としてこの問題に対して真剣に取り組むことの法の要請でもある。
コンプライアンス・オフィサーの試験は、この種の試験が、欧米にならって会計面を重視した試験となりがちなのに対して、「企業経営と企業倫理」「コーポレート・ガバナンスと内部統制」「企業法務とコンプライアンスの基礎」 とコンプライアンスに携わる者として必要な範囲が網羅されており、また択一と記述式の試験であり、極めてバランスがとれた形式となっている。このために、コンプライアンスの体制整備に直接従事している方にとっては、知識の整理のみならず、具体的実務に即したレビューとしても役立つものと思われる。また、特に組織の長の方にも、コンプライアンスに対する認識を深めるために、受験する価値がある資格試験であると確信している。

杉本 康幸様  住友信託銀行株式会社 監査役室長

 第1回試験に合格いたしました。私の場合、総務部で株主総会、取締役会、コンプライアンス等の事務局として約8年、監査役室で監査役会事務局として約3年と、企業法務・コンプライアンス関係業務に比較的長く従事してきたこともあり、理解度の確認をしてみたいと思ったのが受験の動機です。
初回ということで不安がありましたが、出題範囲が広いため特定の参考書は使用せず、日常業務の中で出席している日本監査役協会や監査法人主催のセミナー資料等を参考に準備しました。出題された問題は、単なる法令の知識を問うものではなく、コンプライアンス・内部監査・監査役監査等、内部統制全般に亘る幅広い知識や問題解決能力を問うものであり良問だったと感じています。
この試験を受験することにより、知識の再整理と自分の課題の認識ができたことは有意義だったと思います。

寺中 良幸様  楽天証券ホールディングス株式会社 リスク統括部長

          (現 楽天投信投資顧問株式会社 コンプライアンス部長)

 

 第3回コンプライアンスオフィサー試験で合格をすることができました。資格取得者の多くの方々が、法務、コンプライアンス、監査部門に所属されていると拝察いたします。私の部署は、私が他大手証券会社から中途入社し、国の認可を必要とする有価証券店頭デリバティブ業務のトレーディング、マーケティング及び業務全般のオペレーションを行う為に立ち上げた本社商品部門に属します。また当該部署では、顧客保護が徹底された形で施行される金融商品取引法下での高度な説明責任を要するデリバティブ商品を取扱うことから、人材の育成も兼ねて、配下員には当該オフィサーの資格取得を義務付けており、合格者も出て参りました。私自身、店頭デリバティブの認可取得の作業を通じて、いわば当社内の統制組織作りにも関わってきたとはいえ、コンプライアンスや法務をデイリー業務として取り組まれている方々のような業務経験が欠如しておりますので、勉強を始めて当初は、少々戸惑いを感じたのを記憶しています。
資格試験も回を重ねるごとに会社単位での受験も増加していると伺っておりますが、私のように1人で一念発起してこれから受験を目指す方々も多いかと思います。そういう方は是非積極的に、ガイダンスやフォーラムに出席し、質問の機会を自ら設けてはいかがでしょう。私も参考図書などを中心の基本的な勉強方法に不安を感じた際に、『木を見て、森を見ずということにならないように、設問の本質から外れない答案作りを心がけて下さい。』と機構の事務局の方にアドバイスを頂き、大変励まされ、参考にさせていただきました。
内部統制は各業務部門で統制が機能することが求められるプロセスですから、私どものような比較的フロントサイドに近い立場からのリスクアプローチや、理解を深めることは肝要であり、今後は認定資格のプレステージはますます高まってくると確信しております。その為にも、資格取得後も常に情報と知識のアップデートを行いながら『生きた資格』として活かせるように精進して参りたいと存じます。

 

<役立ったと思われること>

1. 認定機構から基本書として指定されている『基本テキストPart1〜3』を確実にマスターする。

2. 文章題の対策としては、たとえば『コンプライアンス部門は内部監査部門の監査を必要とするか?』という基礎的な設問に対して、論点を短く簡潔に説明できるような訓練をしておく。

3. サンプル問題からも数問出題されており、必ず目を通し、理解する。

4. 試験当日の択一の設問では、難易度に格差があるために、平易な問題から解答する。

5. 『ビジネス法務の部屋』山口利昭弁護士が開設されているサイトで、身近に話題なったニュースや事例をピックアップし、弁護士あるいは社外監査役の視点から、法解釈や内部統制が詳説されており、日記調で大変読みやすく参考になりました。

 

<参考図書>

『基本テキストPart1〜3』 (コンプライアンスオフィサー認定機構)
『これだけは知っておきたい内部統制の考え方と実務』八田信二 (日本経済新聞社)
『取締役ガイドブック』経営法友会 会社法問題研究会 (商事法務)