合格者の声

鈴木 正美様  株式会社ビーコン・インフォメーション・テクノロジー 法務部 部長

(受験時:バリューコマース株式会社 バイスプレジデント)

 

 私は、2004年の第1回コンプライアンス・オフィサー認定試験に合格いたしましたが、当時は、初めてということで、受験者の方々はどのような内容の試験になるのか手探りの状態だったものと推察しております。しかし、コンプライアンス・オフィサー認定機構のガイダンスその他のご指導に従って、基本的な事項をしっかりと勉強すれば、問題なく合格するし、試験制度そのものが資格者を選別するための試験ではなく、なるべく大勢の方々に資格を付与する趣旨であることは、受験してみてしみじみと理解できた次第です。
私自身は、企業法務の仕事に長年取り組んでまいりましたので、試験準備も比較的楽にできたように感じましたが、コンプライアンスは、必ずしも法務の業務エリアではなく、企業経営そのものであり、よって企業で仕事をされる方々すべてが仕事の一部として意識し、必要な知識やセンスを身につけるべきものと思っております。従いまして、コンプライアンス関連部門で仕事をされる方々のみならず、高い志をもって企業経営に関与することを目指される方々に、是非一人でも多く挑戦して頂きたいと思います。試験に合格して資格を取得することも意味のあることかも知れませんが、試験準備を通してコンプライアンスの重要性を意識付けることが重要だと考えます。逆に合格した瞬間、せっかく学んだ知識やモチベーションが低下してしまっては、本末転倒ですので、合格後もそれぞれの方々がフォローアップに努めることが、この制度が成功に向かっていくキーになると感じております。
いよいよ本年5月から新しい会社法に基づく企業経営がスタートすることになり、内部統制省令に対応した社内体制の整備など実務上の要請もさらに強くなりますので、本認定試験を経験された方々への役割期待も大きくなるものと思われます。本認定試験を通じて、我が国企業のコンプライアンス・レベルがさらに質の高いものに発展していくことを心から祈念しております。

曲渕 俊雄様  コンプライアンス&リスクマネジメント コンサルティング チーフアドバイザー

 私は企業に不祥事が起きるたびにメディアにコンプライアンスの強化、コンプライアンス部門の設置という言葉が踊るのを目にしてコンプライアンスの勉強を始めました。まず日経新聞紙上で株式会社きんざいが「会社を強くする倫理・コンプライアンス実践講座」を通信でやっているのを知り申し込みました。この講座のテキストはコンプライアンスの全体像を知るには格好の入門書でした。通信で勉強しているとき、前回と同様日経紙上で当機構の2004年度12月5日の資格認定試験の実施を知りました。これは良い機会だと思い、HP上から模擬問題や推薦本一覧をアウトプットしたことを覚えています。例題をやってみたりした結果、もっと法律関係の知識を深める必要を感じ、民事法研究会「実務 企業統治・コンプライアンス講義」「企業秘密保護法入門」生産性出版「コンプライアンス経営」で知識を深めてゆきました。民事法研究会の実務シリーズはコンプライアンス関係以外知的財産関係も大変わかりやすく有効だと思います。仕事の都合上2004年12月の試験を申し込むことは断念しましたが2005年度は事前にスケジュールを組んでおき、なんとか実行に移しました。一次試験のマークシートは勉強の成果を出すだけだ、と割り切って受けました。しかしながら、二次試験の論述は一次試験が終わるとすぐ対策に入ったのですが、論理構成のしっかりした文章がそうすぐに身につくはずもなく、試験当日も、試験が終わってからもひやひやものでした。認定をいただいた今でも論述のほうはもっと勉強が必要だと自覚しています。
さて、認定をいただいた後も一生勉強だと思い、また本来の好奇心から勉強は続けています。その中でこれから受験を考えている皆様に最近読んだ本をいくつか御紹介しておきます。初心者向けとしては第一法規「会社員のための内部統制」中央経済社「研究・製造・販売部門の法務リスク」どちらも現場に密着した実務をやっている方にも大いに役立つものだと思います。また、民事法研究会「詳解 個人情報保護法と企業法務」も難解な個人情報保護法対策にはお薦めです。最後にきんざい「公益通報者保護法が企業を変える」は私が今個人的にも興味を持って勉強しているところです。公益通報者保護法に関して何かお薦めのものがあればぜひとも教えてください。
みなさん、認定取得目指してがんばってください!

村井 正昭様  ジーク証券株式会社 監査部 部長

 「民間である当機構が資格認定を行うことは、相当の権威がなければ信用されないでしょう」。これが今、受験を考えておられる皆さん方の疑問の一番関心事と思います。当然、私もそう考えた一人でした。
しかし、機構設立趣意、活動目的が、今世の中が求めている事実と符合し、まさに時機を得たものです。私が思うに、試験は過度な知識を求めるものではなく、良識と正義の有無で広く認定して行こうとの主旨と理解しています。しかも、試験委員の諸先生が、試験をもって、あるべき基準に到達していると承認され、認定を付与するという責を負われています。
そこから導かれる結論は、認定者にとって、認定を受けた事実が、不祥事への関与を拒否する強力な歯止めとなります。これが付与責任への応答であると思います。ここに権威が成立します。当機構の認定制度が4〜5年後、社会より認知されたデファクト・スタンダードに、なっていることを確信しています。 
受験を志される皆さんが当試験を突破され認定を受けられた後の活動が、重要であると思っております。常に会社を揺るがす事案に接するとは限りません、不祥事は隠密裏に行われるのが常です。皆さんが会社での立場がどのようであれ、コンプライアンスは絶対不可欠であると、信じきる言動が出来るかどうか、ではないかと思います。重い解を求める行動になるかもしれません。私も合格者の一人として、コンプライアンスの推進を図る場合、この資格はかなり「モノ」をいうことになるでしょう。
受験を考慮中の皆さんが、組織内で挑戦を宣言され、認定を手にされるとき、大きな自信となっていることを保証できる認定試験と思っております。
お一人でも多くの仲間で「デファクト・スタンダード」にしようではありませんか。

古川 俊雄様  シロキ工業株式会社 監査役

 私は2004年6月に自動車部品メーカーの監査役に就任しました。監査役という仕事は、非常に責任の重い仕事ですが、会社を大きくするとか、たくさん利益を生み出すという目標がないため、常に自分自身で課題を見つけて監査をしたり、自己研鑽を積むことが必要です。
ちょうど、そのようなときにコンプライアンス・オフィサーの第1回の試験があることを知り、チャレンジしました。残念ながら、準備不足のため、第1回試験では全科目合格できませんでしたが、昨年夏の第2回の試験で合格することができました。
試験勉強の過程で、何度か大きな本屋に足を運び、コンプライアンス関係の本がどこにあり、また、どのような人がどのような本を書いているのか知ることができました。もちろん、企業法務の基礎から企業倫理の確立まで実務者の立場から幅広く勉強することができました。
折りしも本年5月に会社法が施行され、その中で、内部統制システム構築の必要性、重要性が高らかに謳われています。コンプライアンス・オフィサーの勉強をしたおかげで、ずいぶん簡単に理解を進めることができたと思います。これからも、監査役という実務者の立場で、勉強を続けたいと思います。

森瀬 光毅様  大星ビル管理株式会社 役員室 監査役

 還暦を過ぎてから「腕試し」のつもりで臨んだ第2回目の試験に、幸いにも一回で合格しました。その後、耐震偽装事件やライブドア事件が起こり、また会社法公布を受けての政省令を巡る様々な議論。会社法施行を5月1日に控え、「内部統制システム」をどのように構築し、効果的な運用を図るか。日本版SOX法制定の動きなども見据えながら、弊社でもコンプライアンス体制構築を巡る社内議論が活発に展開されました。そんなかにあって「認定コンプライアンスオフィサー」試験の受験を通じて得られたコンプライアンスに対する理解と認定証保持効果により、社内作業遂行面で主導的取り組みが出来ました。
特に、監査役という立場で仕事を進めるに際しては、この資格は有力な武器になるものと思っています。コンプライアンス概念も社会情勢の推移や変化に伴い、今後とも変容していくものと考えます。そのため、認定証取得後も継続的な学習と取り組み活動が大切だと考えています。今後、多くの合格者仲間が増え、お互いの交流と研鑚の機会が増えていけば良いと思います。