合格者の声

 

第15回認定コンプライアンス・オフィサー試験に合格し、認定を受けられた皆様よりお寄せいただいた「合格者の声」をご紹介します。過去の「合格者の声」「勉強法アドバイス」については、2ページ目以降をご参照ください。

神谷 泰樹 様  外資系企業 コンプライアンス部門

一、資格取得を 目指したきっかけ
 外資系企業の日本担当コンプライアンスオフィサーとして内部監査人と共に社内調査を行ったり、ポリシーやルールの策定、従業員のためのトレーニングを行う機会があり、ベンチマークとなる業務知識を深めることによって実務にも直接応用してい くことができると考えたことが受験の動機です。これまでの法務・総務部門における経験でCSR等の一般的知識はあったと思いますが、経営理念や企業倫理についてコンプライアンスとどのような関連性を持つのかについて更に知識を掘り下げていくことも有益と考えました。
 

二、実務に直結する知識内容
 学習した内容は、Part IからPartIIIのいずれの分野もコンプライアンスオフィサーとして社内のルールの周知徹底やコンプライアンスの経営上の位置づけを正しく理解し広報してゆくためには不可欠な実践的知識だと思っています。法的な知識が必要かつ有益なのは言うまでもありませんが、コンプライアンスオフィサーとしての職務上法律知識が詳しければそれで良いというわけではなく、更に踏み込んで企業倫理や経営理念に照らして従業員の行動が妥当かどうかを積極的に判断・評価する事が求められます。
 しかし、コンプライアンスの基礎となる経営理念やEthicsコントロールの必要性については、感覚として何となく分かるものの、突き詰めて考えてゆくと案外落とし穴やよく分かっていないことが出て来るものです。目に見えない概念が多い分野は特に知識として整理しておかないと日常業務に落とし込んで実践してゆくことも困難になります。もちろん、日々の実践や経験を通じて得られる知識はコンプライアンスオフィサーの業務にとっては不可欠だと思いますが、かといって実務に塗れて知識が断片化してしまうことは組織内で簡にして要のメッセージが期待されている立場上望ましいことではないことを実感させられています。
 また、「内部統制とコンプライアンスとの関係」や「法務部門とコンプライアンス部門の関係」とい った論点は実務においても業務分掌や内部統制の構築・運営方法に直結する問題で、こうした論点を一旦実務を離れて知識として再整理して吸収しておくことは各部門の役割分担や業務分掌、責任の所在とい った日常直面する内部統制上の問題についてはっきりとしたガイドラインを示し、従業員に 周知徹底させたりする上でも極めて重要かつ有用であると考えています。
 企業がコンプライアンスを徹底することについてどのような社会的責務と意義があるのかについてご存じない方もまだ沢山おられます。そうした方々への啓蒙活動をする上でも、試験として客観的な立場から一度知識を 点検する機会をもつことは業務レベル全体の底上げにもなり、とても重要であると思っています。
 

三、学習の進め方
 専ら公式問題集の学習が勉強の大半で、本番までに何度も繰り返し問題を解きました。初回は一つ一つ正解・不正解の選択肢を検討して知識や論点の範囲を早期に把握することに努め、初回以降は解答していく上で知識を整理しておいた方が良さそうな部分について 、選択肢の正誤判断に影響する知識を優先させて整理しました。仕事をしながらの受験でそれ以外の参考図書や法律書を読んだりする時間的余裕はありませんでしたので、この方法は時間のない方が短時間で合格レベルに必要な知識を限られた時間で収集するやり方としては良かったと思います。徒に知識を外に求めようとせず公式問題集の出題知識や論点でミスをすることを最大限防ぐ方針で臨み、問題集の前提条件を変えて論点を再検討してみたり、セクション毎に関連性のありそうな問題同士や記述式と選択式問題を比較したり関連づけたりするなど、異なったテーマを毎回設定して別角度から検討することも本試験での応用問題対策や記述対策としても有用だったと思います。
 「コンプライアンスプログラム」や「コンプライアンスマニュアル」といった似て非なる知識や概念の比較、また、「内部統制とコンプライアンスの関係」、と言った概念や制度の相互関係を問うような問題は、選択式・記述式を問わず出題の対象とされ易いと推測されますので、そうした分野には特に注意を払いながら勉強すると良いと思います。
 直前はそうして学んできた知識を見直し、落ち着いて自信をもって試験に臨むことが大事だと思います。本番では選択問題と記述問題が出題されますが、選択問題に必要以上に時間を取られると記述問題の検討に十分な時間を取れなくなる恐れがあります。予め時間の配分を記述式に多めに取っておく(選択式で必要以上の時間を取られない)のも一つの方法と思います。その意味でも時間内に選択問題の解答を出す訓練をし、記述式については、わかりやすい表現とキーワードを確実にアウトプットできるよう心がけると良いと思います。
 以上はあくまでも一つのやり方に過ぎませんが、時間に制約が ある方が優先順位をつけて効果的に学習を進めて頂く際の参考になると思います。是非頑張ってください。

 

 

近藤 豊様
みずほ銀行
勝田台支店 お客様サービス課


・資格取得を目指したきっかけ
 日常「コンプライアンス」の重要性を新聞やテレビ、インターネット等で知る機会が増えた現在、コンプライアンスについての知識を、系統だってきちんと基礎から学習しておく必要があると考えるようになったことがきっかけです。

 

・業務にどのように役に立っているか
 銀行という職種においては、各方面のお客様との取引の進め方、又は内部での事務手続きについて、大前提として「コンプライアンスの遵守」が求められます。 学習を進めるにつれて、自社のコンプライアンス・ポリシーやコンプライアンス・マニュアル等の基本方針について理解が深まり、法令遵守とお客様へのCS(customer satisfaction)の意識がより高まったと思います。

 

・学習の進め方
 コンプライアンス・オフィサー試験、コンプライアンス・アドバイザー試験に共通していえますが、まず公式問題集を独力でやってみて、間違った箇所については、解説や基本テキストで確認をするということが必要だと思います。 記述式問題については、解答すべき「キーワード」となる箇所について何回も書いてみて、明確で論点を絞った答案になるように心掛けました。

 

 最後になりますが、より多くの方が本試験を通じて、コンプライアンスについての理解を深められると共に、日常の業務に役立てて頂ければと思います。