勉強法アドバイス

 

第8回 認定コンプライアンス・オフィサー試験 資格認定者より

前田 和也様  株式会社NTTファシリティーズ 考査室長(監査役室長 兼務)

 私は、これまでNTTグループで法務や監査に関する仕事に携わってきましたが、コンプライアンス重視の企業経営が益々求められていく環境下で、認定コンプライアンス・オフィサー試験の存在を知りました。試験内容は択一式と記述式によるもので、出題範囲も企業経営、監査論、法令知識等広範なだけに、コンプライアンスに携わる者としては、必要なスキルが備わっているかセルフチェックするために有意義であると考え、昨年10月から受験勉強を開始しました。
まず、基本テキスト1〜3を熟読し、現状把握の目的で認定コンプライアンス・マネージャー試験(12月)を受験。それからコンプライアンス・オフィサー養成コースを受講。これは6か月間の通信教育(改訂版全7か月間)ですが、仕事の都合もあり短期間で履修しました。講師の添削等で、各設問に対応するためには関連知識の本質を整理しておく必要性等を認識できたほか、目標の優秀成績終了証を頂いて弾みをつけ、直前情報を確認するため試験ガイダンス(5月)にも参加して、試験(7月)に臨みました。
幸い最初のチャレンジで合格することができました。本資格の取得は目的の一つでしたが、コンプライアンスに関する知識を体系的に整理・確認できたプロセスも有益だったと思います。今後のモチベーション向上の一助になるものと考えています。
  多くの方々が本資格を取得され、コンプライアンス(ビジネス・エシックス)の基軸者としてご活躍されることを祈念しております。

阿部 眞二様  JA全農青果センター株式会社 常務取締役

 6月の定時株主総会で監査役を退任し、取締役に就任することになりました。この機会に「認定コンプライアンス・オフィサー」資格を取得したいと思い受験しました。早速テキストを取り寄せ勉強を始めたのですが、試験日まで既に1か月を割っており、ひととおり読み終えるのが精一杯でした。試験の3日前からは、テキストのポイントだけをおさらいし、認定機構のホームページに掲載されているサンプル問題にも挑戦しました。準備万端とはいえませんでしたが、一度で合格できたのは、監査役時代に必要に迫られ、監査業務を中心に会社法や内部統制システム、コンプライアンス等について学習してきたことが、知らず知らずのうちに身に付いていたからだと思われます。
私の勉強法は、日本監査役協会等が開催する研修会や実務部会に積極的に参加し、関連する参考書を読むことです。分厚い学術書や専門書は極力敬遠し、2〜3日で読破できる、基本事項をコンパクトにまとめた入門書や新書を何冊も読みました。また、自分の学習の成果をグループ会社の研修会等で発表する機会に恵まれたのも励みになりました。
私たちは研究者ではなく実務家なので、浅くとも広い知識と経験に裏打ちされた行動力が必要です。何か課題が生じたときに問題の所在がおおよそ想定できて、その後、専門家の手を借りるなどして適切に対処できればよいのです。受験のことだけを考えるなら、優れたテキストを選び、繰り返し学習する方が効率的でしょう。しかし、社会人にとっては、例えば会社法なら、これを話題にした新書や簡単な解説書を沢山読む方が、飽きずに無理なく続けられ、基礎が自然と頭に入り、周辺への視野も開けてくるように思います。ビジネスの世界では、無駄と思われることが、むしろ重要なのではないでしょうか。

浅野 文昭様  日本郵政株式会社 共通事務管理部

 私は、現職に就く前に内部監査の事務に携わっていた関係から、昨年11月に公認内部監査人(CIA)の試験に合格していました。内部監査とコンプライアンスは関係が深いため、次の課題として本試験を受けることにしました。
勉強法は、購入した基本テキスト3冊を繰り返し読んだことに尽きます。特に、私は経済学部卒業であり、企業法務に弱かったため、学習時間の大半をパート3のテキスト読解とポイントのノートまとめに費やしました。この学習を通じ、企業法務の理解が進んだのは大変有益でした。
試験当日の感想は、記述式の解答を時間内に要領よくまとめることが難しいということです。説明すべき重要なポイントを考え、わかりやすく書くことはかなり大変であり、試験後も、こう書けば良かったなと反省することしきりでした。
選択式は、ひねった問題が少ないので、問題文と4つの選択肢を冷静によく読めば、ある程度の正答率をあげられると思います。いくつかの問題については、解答に迷いましたが、問題文と選択肢を繰り返し読むことにより対処しました。
今回、幸いなことに1回の試験で合格することができましたが、3冊のテキストは、日々の実務において、基本事項を確認する際の資料として、今も有効に活用しています。

 

 

第7回 認定コンプライアンス・オフィサー試験 資格認定者より

木村 剛士様  味の素ファルマ株式会社 東京支店

 第7回認定コンプライアンス・オフィサー試験に合格できた事は、私自身、俄かに信じ難い意外な結果でありました。私は営業職しか経験しておらず、同じ様な境遇でこれから認定取得にチャレンジする皆様の一助になればと思い、合格までの経緯を纏めさせて頂きます。
本認定機構の存在を知ったのは、医薬品業界の公正取引協議会の会合時に、認証を取得した出席メンバーの方からの話題提供でした。後日、何気なくアクセスしたホームページを見ると、昨今の企業不祥事との関連から興味を覚え、この時点では単に通勤時の読書用として「テキスト」を購入しました。
「テキスト」を読み進める中で、1)親会社にあたる味の素(株)には、テキストで謳っている体制がほぼ出来上がっており自社への浸透が必要である事、2)コンプライアンスの概念が、意外にも長年勤めてきた営業職よりも自分の性格にフィットしている事等感じられ、定年間近ではありますが認定試験を意識するようになりました。同僚数名に話したところ賛同者もあり、とりあえず体験的に私が受験してみる事としました。
さて、私の4ヶ月間の勉強方法ですが、

≪第一段階≫テキスト1、2、3を読破(分からない語句は赤印をつけて読み飛ばす)
≪第二段階≫下線を引き、理解しながらテキスト熟読(赤印はインターネット検索)
≪第三段階≫下線部をノートに筆記
≪第四段階≫ブラインドタッチ訓練を兼ねて、ノートからパソコンへ転記(自分の文言で)

結局時間的に、テキスト3は第四段階へ進めなかった
各段階終了時に、サンプル問題を解いたが、明らかに理解力向上が実感できた
第三段階の途中でガイダンスに参加し、特に記述式についての対応を確認した
以上、通常業務のなかで時間的制約もあり、テキスト以外の教材は用いませんでした。
冒頭の繰り返しになりますが、まったくの素人が短期の学習で合格できた事は、私と同じ様な境遇で、これからチャレンジする皆様の励みになればと思い、まとめました。
最後に、私の実感としてこのままでコンプライアンス・オフィサーが務まるとは到底思えなく、本来、本業である薬事関連法規も遠い記憶から呼び起こしつつ、仲間を募って、実践の中で継続学習に努める所存です。

鈴木 剣様  株式会社損害保険ジャパン

 日常業務においてコンプライアンスの取組みが重視されるなか、いちど自分自身のコンプライアンスに関する知識の整理・体系づけをきちんとおこなっておきたいとの思いを持っていたところ、本資格の存在を知りチャレンジしてみたものです。
他の合格者の声にもあるように、本試験の合格はコンプライアンス・マインド醸成のための、一里塚でしかないことから、受験を念頭に置きつつも、試験合格のための勉強のみを目的とせずに、新聞・雑誌などのコンプライアンス関連のニュース記事や、本試験の課題図書の読み込みを中心に、コンプライアンスの本質を学ぶことを心がけましたが、それが結果として、この資格試験の特徴である、暗記ではなく本質を踏まえたうえで解答することを要求される選択式問題や、幅広い基礎知識や実務経験をもとに自分の言葉で平易に説明する記述式問題などの対策に即していたと思います。具体的な学習法としては、ひたすらに課題図書および関連書物や記事の精読に努めました。本試験を受験される多くの方と同様、平日には多くの勉強時間を割くことができないため、比較的平易な課題図書は通勤車内で読み、また休日には図書館などを利用して法令類の課題図書や経済雑誌などを読み込みました。記述式問題対策として、特に重要な文章・キーワード(課題図書の太字など)を自作ノートに簡潔にまとめ、試験前はそのノートのみを読み直すことで、試験直前対策としました。

月性 成将様  株式会社協和設計事務所

1、まず、三冊のテキストを一度斜め読みでもよいからすべて読む。
 
2、二回目はマーカーを引きながら落ち着いて読む。
 
3、三回目は気になるところを書き出しながら読む。
 
4、問題サンプルを解く。
同時に、正誤どちらもテキストのどこに書いてある部分かを探す。
 
という方法をとりますと、覚えやすいと思います。

滝田 泰彦様  株式会社エイチ・アイ・エス 内部統制室

 基本テキスト全3冊を3回精読したことが、私の勉強の全てでした(時間の制約があって、それ以上のことができませんでした)。
第7回認定コンプライアンス・オフィサー試験の日程を目にしたのが平成19年10月の上旬(『旬刊商事法務No.1811号』の裏面を示しながらの常勤監査役の談笑がきっかけです)。基本テキスト全3冊が手元に届いたのが10月中旬、試験日が12月2日、こういう日程でした。『企業経営と企業倫理』を通読し、『コーポレートガバナンスと内部統制』の途中まで進んだところで、受験の申込締切の1日前。オンライン申込を「エイヤッ!」と申し込んでから試験日まで正味1か月。残された期間内に都合3回の精読が終わるよう、通勤時間や休憩時間、就寝前の時間をそれに充てました。
『企業経営と企業倫理』、『コーポレートガバナンスと内部統制』、『企業法務・コンプライアンスの基礎』の3テキストは、いずれも内容がコンパクトにまとめられ、図表による整理、原資料や条文の抜粋・引用など読みやすく工夫され、基本として必須の事項が会得できるようになっています。精読しながら、他の関連しそうな事項が参照できるようにテキストに書き込んだり、要点が整理されている箇所に付箋を貼ったりして行きました。後は当日の粘りです。

 

 

第6回 認定コンプライアンス・オフィサー試験 資格認定者より

赤畑 寿晴様  株式会社 損保ジャパンシステムソリューション 保険システム第八部

【ポイント】
@認定機構 作成の「3つのテキスト」について、全ての内容について、内容説明ができるまで、何度も反復し読み込み⇒自分の言葉で理解し⇒職場の者(コンプライアンスに馴染みのない者を対象) に理解できる言葉で説明できること。

A合格には、コンプライアンス関連の幅広い知識が必要であり、はっきり申し上げて、上記@だけでは 合格は困難。

⇒関連書籍(何でも良いと思います)を読み⇒理解し⇒人に説明することでより理解を深めることは必要。 

【学習の進め方】
@機構主催のガイダンスへ参加する。
⇒”これから目指す資格について認識を深める”

A通信教育受講に取り組む。
⇒テキストの内容に即した学習で、”自分の強み/弱みを理解”する。
(必要な投資だと思います)

B認定機構 作成の「3つのテキスト」を最低10回は読む。
⇒読む度に、理解度は向上する。(通勤電車で読めば時間の節約ができます)

Cコンプライアンス/内部統制/TOB等、関連書物を休日に図書館で読む。
⇒3つのテキスト以外からも幅広い知識の習得を行う。
(静か/冷暖房完備で/お金はかからない)

D上記Aで勉強したことを、何度も何度も反復する。
⇒特に、記述式問題対策として、解答の書き方の練習を行う。

E職場でコンプライアンスについて、自分が講師になり、職場の業務に照らし合わせて職場のメンバーへ説明して何が重要であるかを伝える。
⇒人に説明し質問を受けることで自分の理解力を高める。
(資料(レジュメ)を作成する。⇒資料を纏める作業工程で、何を伝えたいか整理でき且つ、暗記できるので有効)

平松 佳弘様  攝津製油株式会社 常勤監査役

 「監査役の善管注意義務とは何だろう」と日頃考えていたところ、この資格認定試験の案内に巡り会いました。「コンプライアンスの本質」を体系立てて理解したいと考え、まず認定機構が実施されている通信講座を6カ月間受講しました。勉強を進めていくうちに、コンプライアンスの本質が、「日常の生きた経営活動」であることが理解できるようになりました。そこで、日常の監査業務のなかで、勉強で得た知見を生かしながら監査意見を述べるようにしました。今、振り返ってみると、私は実践を通して合格に必要な応用力を身に付けていったと思います。
試験対策として、特に気を配った科目は「企業法務・コンプライアンスの基礎」です。
通信講座のテキスト及び添削問題に出てくる重要事項については、手を使って書く答案練習を繰り返しました。実戦で漢字を間違う不安があったためです。また、重要事項を数行の文章でまとめるとき、通信講座のテキストのほか何冊かの法律書を読み比べ、自分に最もフィットする文章表現にしました。
以上のように私の勉強法は、「日常の経営活動の実践の中で、理解を深めていった」ということに尽きると思います。
多くの方々がこの資格認定試験に合格され、ご活躍されますようにお祈りいたします。

中野 浩様  株式会社シーイーシー CSR推進室

 現在の会社に入社して、かれこれ20年になりますが、今まで、人事、財務、購買といった業務を経験し、それらの業務に関する法令等については、必要に応じて勉強してきたつもりでした。しかし、昨年、CSR推進室という部署に異動し、コンプライアンスを担当することになって、コンプライアンスというものが、今までの法令遵守を超えたものであるということを知り、どのように取り組んでいくべきか思案していたところ、本資格のことを知りました。ガイダンスに参加し、有意義なお話を聞いて、是非受験したいと思いました。それから、テキストを読破し、まずはコンプライアンス・マネージャー試験を受験し、合格した後、本認定機構の通信添削講座「コンプライアンス・オフィサー養成コース」を受講しました。勉強をすすめていく過程で、単に資格取得の勉強ではなく、理解が深まっていくことに喜びを感じるようになりました。そして、テキストを何度も読むことで、実際の業務にも活かすことができ、さらに今回晴れて合格することができたことは、とても喜ばしいことです。しかし、この合格はゴールではなく、むしろスタートではないかとも思います。ですから、合格後もさらに理解を深めていけるよう努力したいと思っています。
これから受験を志す方へのアドバイスといたしましては、単に試験勉強という意識ではなく、今後のビジネス社会で生きていくための常識を修得するといった意気込みで、頑張っていただければと思います。是非、頑張ってください。

 

 

第5回 認定コンプライアンス・オフィサー試験 資格認定者より

内山 高宏様  立山黒部貫光株式会社  総務部

  私がこの試験を受けようと思ったきっかけは、会社法や金融商品取引法により会社に内部統制システムの整備が義務づけられたことを背景に、私が勤務する会社でも内部統制プロジェクトが立ち上げられ、総務部という部署柄、その一部に携わったことによるものです。
内部統制やコンプライアンスについて、断片的な知識はありましたが、体系的に学んだことがありませんでしたので、試験勉強を通じて習得できればと思いました。ただ、私自身、勉強するに従い、ある種の誤解をしていた部分があったことに気づきました。それは、語弊があるかもしれませんが、他の多くの資格試験と違い、この試験が求めるものは、いわゆる高度な専門知識や知識の量ではないということです。それは、内部統制やコンプライアンス自体が、これで完成という静態的なものではなく、常に見直しを求める動態的なものだからかもしれません。まさに、「プロセス」、どうあるべきかを主体的に、永遠に問うてゆく姿勢こそがコンプライアンス・オフィサーに求められる資質であり、そこに気づいたことがこの試験で合格をいただいたポイントであったように思います。
ですから、受験者の方々には細かな知識の暗記にとらわれるのではなく、コンプライアンスや内部統制の本質、大事なことは何かという骨太の部分を、自分なりに論理的に説明できるようになることを勉強の目標にされればと思います。
具体的な勉強法ですが、テキスト三冊と推薦の参考書1,2冊を熟読したうえで、みずからが勤務先のコンプライアンス・オフィサーになったことを想定して、コンプライアンス体制、内部統制システムの構築をいかに推進してゆくかをシミュレーションしてみることをおすすめします。例えば、役員会で提案している姿を想像し、質問を想定して答えを考えてみてはどうでしょう。
さて、合格して思うことは、この試験は合格がゴールではなく、まさにスタートだということです。試験勉強を通じて学んだこと、考えたことを現実の仕事の中で生かせるかどうかは、私自身のこれからの姿勢にかかっています。ただ、この試験を通じて、いままで見えなかった世界が開けたことは確かです。そういう意味で、この機構の方々、受験させていただいた会社に感謝しています。

喜多 純一様  アデコ株式会社 経営企画部

 勉強期間は1ヶ月程しかありませんでしたが、私が合格できた要因は大きく以下の2点にあると思います。

 

1. 試験の狙いやポイントをきちんと理解する
限られた時間を有効に使いたかったので、事務局主催のガイダンスに参加し、まず試験の狙いと各科目のポイントを理解した上で、受験勉強を開始しました。ガイダンスでの説明に沿って、パート1ではコンプライアンスの概念と企業倫理の重要性、パート2では内部統制の概念(COSOモデル)、そしてパート3では民事法(民法、商法・会社法)と行政法など各法律の関係を理解することを目的に、基本テキスト3冊を読み進めていきました。

 

2. 苦手科目攻略に最大限の時間を配分する
受験勉強というと、とかく得意科目に多くの勉強時間を割きがちですが、私の場合は実務で米国SOX法の対応支援や全社的リスクマネジメント(ERM)体制構築のためのリスク評価実施などを担当してきましたので、パート1、2の勉強は通勤電車内でテキストを一度通読し、試験直前にサンプル問題を確認するに止めました。
他方、パート3に関しては、非法学部出身であり、これまで法務関連の業務に就いたこともありませんでしたので、まったく知識が無い状態からのスタートでした。そのため学習時間のほとんどをパート3対策に費やしました。はじめは一般法と特別法の違いもわからない状態でしたが、細かな点は無視して、まずは各項目の「CHECK POINTS」を中心にてテキストを2週間ほどかけて読破し、その後サンプル問題や商工会議所の「ビジネス実務法務検定試験」(3級)の過去問を、テキスト参照しながら解きました。このように各法律の要点や関係を大まかに頭に入れてから、問題演習を通じて細かい知識をつぶしていくという学習法は正解だったと思います。また、会社法で扱う株式会社の各機関の役割については、パート2でも問われる重要ポイントなので、効率的に学習できました。

角田 善弘様  株式会社CSK証券サービス 常勤監査役

 今までの業務の経験から、自分の理解度を確認するため、また、客観的にその理解度のレベルが解るものとして、この資格試験を受験してみようと考えました。
まず、3冊のテキストを基本書として、とにかく1度読みました。このテキストは、コンパクトにまとまっているので、ポイントを理解するために大変有効なものでした。
「企業経営と企業倫理」は、試験勉強のためというよりも、理解しておかなければならない基本的なことであるとの考えを新たにしながら読みました。「コーポレート・ガバナンスと内部統制」は、今までの経験や知識の復習となり、「企業法務・コンプライアンスの基礎」においては、法務の基本的な知識を理解することができました。
次に、出題形式は、択一式と記述式であり、択一式においては、サンプル問題である程度想定しましたが、記述式については、時間的な制約を考えると穴埋めか短答式であると予想され、各科目ごとの重要なキーワードや構成要素等の項目を確認することにしました。読んで理解しているつもりでも、試験では、記述して説明することができないことが多いためです。
試験当日は、択一式のサンプル問題によってイメージトレーニングをして、試験に臨みました。解答に際して、まず、記述式問題について主なキーワードを記載し、解答可能性を確認して、択一式問題に取り掛かりました。その他、不明な箇所の印や正誤問題のどちらが要求されているのかなどの解答ミスをしないような工夫もしました。
この資格試験は、合格後、業務に生かすことで、一層価値が高まるものであり、さらに研鑽して行きたいと考える次第です。

大島 光夫様  JFE物流株式会社 相談役

 新聞で認定試験のことを知ったとき、「今更この年(65歳)で受験なんて」と迷いましたが、「時間的余裕のある立場でもあり、元NKK人事・総務担当役員、子会社社長等で関わったコンプライアンス問題の経験が世の中に通用するかどうか、又、少しでも役立てることができるかどうか」等々考え挑戦することにしました。
この試験は、単なるコンプライアンスだけでなくリスク管理、内部統制、その他経営に必要な幅広い知識と理解を求めるものであり、受験すること自体が良い勉強になると思います。
試験中はじっくり考えている時間が少ないので、知識を確実なものにしておく必要があります。その為には、テキスト等を要約し、ノートにまとめるのが効果的でしょう。
若い人の中に入って受験することにやや抵抗感があったのと、老眼鏡でも見にくい小さな活字の試験問題を速く読むのに苦労しましたが、久しぶりに評価される立場に身を置き緊張感を体験でき満足しています。
「経団連企業行動憲章」が制定されて15年以上経ち、経営トップの意識も当時と随分変わってきていると思いますが、それでも残念なことに企業の不祥事が新聞等を賑やかしています。
今後、更なる「コンプライアンス経営」の浸透の為には、企業人全体のレベルアップが必要であります。当機構の活動がその為に大いに寄与されることを願うものであります。

速水 重利様  活材ケミカル株式会社 技術顧問

  小生がコンサルタントを務める活材ケミカルはウレタン系製品を主として販売している商社です。一昨年10月より技術顧問の傍ら、コンプライアンス担当を委任されました。40年間の工場勤務の経験を基準に職務を行ってきましたが、体系的な学習が必要と思い、インターネットで教材を探していたところ、この認定機構の存在を知りました。工場の経験から(小生は生産技術系です)多少の法律知識はありますが、コンプライアンス担当としての業務推進のために、コンプライアンス・オフィサーの認定試験を受験することにしました。
勉強に当たっては、認定機構よりテキストを購入しましたが、当初は慣れない用語も多く且つどのように勉強するか悩みました。通勤電車の中、帰宅後、業務の合間を有効に活用して、先ずテキストを三回読みました。しかし、法関係は独立に学習できますが、パート1、パート2は内容は理解できても体系的な組み立てが出来ないために、各章のポイントと構成を自分なりに整理しました。この段階でやっと「COSO」の内部統制システムを理解でき、コンプライアンス、コーポレート・ガバナンスの全体像をイメージとして捉えることができました。後は、コンプライアンスの背景、重要性及び維持継続のためのポイントを考えました。幸いにもISO9001、ISO14001の経験を内部監査のやり方、文書システムプログラムの構築、再発防止策等の理解に役立てることができたのも幸運でした。
繰り返しになりますが、「COSO」の内部統制システムを理解し、従来の日本的管理と大きく理念が変わった管理システムの背景を理解して、且つ自分からシステムを構築して運用するという意識での学習が大切かと思います。
また、三つのパートに共通していることとして、テキストは重要ポイントを基準に作成されており、小生には用語を十分理解していない点、法律では具体的な例が少なく、解釈、疑問に直面した時の判断材料が少ない点がありました。この対応として、十分理解していない言葉(例えばポートフォリオ、ビジネススクリーン等)や、耳慣れないポーター教授の理論等は、インターネット、本を通じて理解を深めました。また、法律はテキスト発行後に改正されている法律の確認、馴染みの薄い債権譲渡、消費者保護法、下請保護法、個人情報管理、独禁法、知的財産に関わる例題を探索して知識の補完・理解度アップをし、状況によっては判例を調べての確認をしました。自分で調べたことが今回の合格に大きく役立ったと考えています。
全体を通してやはり法律の学習が一番難しく、今後は更に法律を勉強してその上にコンプライアンス・オフィサーとしての理念を充実させていきたいと考えています。

匿名希望  化学系中規模メーカー

 勤務先の会社で、内部統制体制作りに関わったことから、自分の実力判定のつもりで、認定試験を受験させていただきました。
コンプライアンスと名の付く試験制度は他にもありますし、書店には書名に「コンプライアンス」の文字があっても視点の異なる本がたくさん並んでいて何から勉強するか迷う方もおられるかと思います。
私の場合、幾つか本を読んだ段階でも、内部統制・コンプライアンス・リスクマネジメントなど重要な概念の関係が今ひとつ理解できず、また、これを同時に解説した本も少なくて、すっきりしませんでした。この状況の中で当認定試験の趣旨を知り、3冊の基本テキストを拝見して、やっと上記のキーワードの関係や位置づけ、そもそもの企業倫理の趣旨を理解できた気持ちになれました。
以上の経緯から、私の勉強順序は3つのカテゴリーで挙げられている参考図書の中から興味の持てるものを1〜2冊読んで趣旨を理解した後、基本テキストをじっくり読んで全体像を整理した、ということになります。
この認定試験の特徴は、コンプライアンスの考え方の基本的な理解を問うことと感じますが、これに応えるためには参考書とテキストの組み合わせ学習が必須と思う次第です。

 

 

第3回 認定コンプライアンス・マネージャー試験 資格認定者より

柴原 早苗様  フリーランス会議通訳

 ここ数年、企業コンプライアンスや内部統制などへの社会的関心が高まる中、通訳者としてそのような会議を請け負う回数も増えている。私自身、厳密に言えば企業法務の専門家ではないが、会議の直前に莫大な資料を読み込み、日本版SOX法やコーポレートガバナンスなどについて知る機会があった。今回、コンプライアンス・マネージャー試験を受けたのは、せっかく学んだ知識をそのままにしておくのはもったいないと思ったからである。
秋は他の会議通訳で多忙であったため、勉強法としては認定機構のテキストをメインに読みこなしていった。3冊とも買い揃え、短時間に集中して読み込んだのが良かったと思う。読み方としては自分の関心のある内容を目次でチェックし、そこから読み進め、どんどん線を引いていった。 テキスト読了後は市販の関連書籍などにもあたり、内容を確認した。
試験を受けることで、自分の知識を再確認することができ、とてもよかったと思っている。機会があればコンプライアンス・オフィサーにも挑戦したい。

錦織 隆様  セコム山陰株式会社 総務部長

 私の『勉強法のアドバイス』ですが、私の場合、業務そのものが日々コンプライアンス対応ですから、日頃より法令関係の書物や雑誌には目を通すようにしておりました。従って、日頃法令等に触れる機会のない方と比べると比較的合格し易い立場にあったと思います。それでも、過去問等が市販されておりませんので、何を基に勉強して良いか迷いました。迷った挙句、結局コンプライアンス・オフィサー認定機構から出されている『基本テキスト1・2・3』が一番良いのではないかと思い試験日の約3ヶ月ほど前に購入し、試験日までに3冊熟読いたしました。
今から思えばこの選択は正解であったと思います。このテキストは非常に分かりやすくまとめられていると思いますので、コンプライアンス・マネージャー試験においては、このテキスト3冊を熟読されれば、その他の書籍を読まれなくとも合格できると思います。また、出題形式としては、事例形式で出題されるので、法令を丸暗記するのではなく、コンプライアンスの考え方を理解する姿勢での勉強が効果的と思います。
なお、参考までに私が読んだその他の書籍についても紹介させて頂きます。『コンプライアンスの考え方(信頼される企業経営のために)』(浜辺陽一郎著:中公新書)、『コンプライアンスの知識』(高 巖著:日経文庫)、『リスクマネジメントの法律知識』(長谷川俊明著:日経文庫)
最後に、当試験の受験者の方の合格、並びに当機構の益々のご発展をお祈りいたしております。